フィンランド大使館のメッツァ・パビリオンに行った

参加予定だった渋谷のイベントが土曜の昼ごろ開始だったため、金曜の仕事後に新宿で一泊することに(いちど家に帰るのがダルいので)。

イベントまでの空いてる時間をどうしようかなーと考えていたところ、駐日フィンランド大使館のツイートがたまたま目に留まった。

 

 

場所的にも時間的にもちょうどいいし(新宿→広尾はちょっと遠いけど)、大使館の敷地内に入れる機会なんてそうないしと思って参加してみることに。
 
新宿から広尾にあるフィンランド大使館まではバスで30分くらい、「人が集まって迷惑になるからツアー開始の10分前以上には来るな」との但し書きが予約サイトにも予約メールにも書いてあったが、土曜の東京のバスのダイヤがどの程度乱れるのかまるで判断つかなかったので、念のためツアー開始30分前に現地に着くスケジュールで向かったら、予定通りきっかり30分前に到着してしまった。
近くの公園で時間を潰し、10分前に戻るとすでに何人か門の前で待っていた。程なくして係の方がいらっしゃって受付開始、大使館の門をくぐる。
 

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まずは一階部分でパビリオンの概要について説明を受ける。
メッツァ・パビリオンのメッツァとは、フィンランドの超大手の木材の会社の名前らしい(あとで調べたらそもそもフィンランド語で森という意味だった)。
フィンランドの木材を設計図通りに切り出したものを船で運んできて、大使館内の駐車場の上で組み立てたそう。釘をいっさい使ってないので、複数回取り壊し→再建築ができるとのこと。(それ自体はすごいと思うけど、そんな何回も建物を取り壊して再建築しなきゃいけない羽目になることってある?)
ボルトを使っていたり、あとは日本の建築でも釘を使わないでカコンカコンとはめる組み立て方があったけど、その方法で組み立てたらしき箇所も見かけました。
 

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説明が終わると二階へ移動。

 

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建物自体も切り出した材木そのままといった感じだけど、置いてある机や椅子も木の素材感をかなり活かした作り。北欧家具と言われて真っ先に思いつくIKEAに比べると全体的に色がうすい。同じ北欧といえどそれぞれ個性がありますね。IKEAも日本では日本用に色味のある家具を売っていて、本国では色味のうすい家具を中心に売っている可能性もある。
 

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めちゃくちゃ座り心地の良いAdeaというフィンランドのブランドのソファ。
日本未上陸らしい、残念。
 
フィンランドの対外宣伝用施設ということもあり、説明の合間合間にパビリオンに協賛している企業の宣伝がそれとなく挟まれていたのが面白かった。
 

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QRコードを読み込んでその場で買える商品もある
 
ツアーは予定通り一時間ほどで終わり、最後にお土産が配られて自由解散。たしか公式HPにはツアー終了後30分までは滞在して良いと書かれてたけれど、皆さんわりとすぐ帰られてました。
 
朝10時からと早い時間だったけど大体20人くらいはいたかな。私含めひとりでの参加がいちばんおおくて、どちらかといえば女性が多かった。「フィンランドに行ったことがあるか」という質問に手を挙げてる人が結構いたので、フィンランドラバーの参加者が多かった模様。
 

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いただいたお土産。同じ柄のミニタオルがなかに入っていた。
 
ツアーの内容以外で個人的に印象に残ってるのは、トイレがオールジェンダートイレ(チック)だったこと。なかに個室が五個くらいあって、ひとつは身障者用、残りは男女兼用と女性用が半々くらい。最初ちょっと怯んだけど(見慣れないつくりだったので)、いま考えたらコンビニのトイレもおんなじつくりだわ。
 
前に読んだICUに設置されたオールジェンダートイレの記事のなかに「『利用したがやはり不安だ』という人は15%」という記述があったけど、私もその15%だなと改めて思った。
 
オールジェンダートイレを含むトランスジェンダーの問題ってフェミニストたちの間でもとくに意見が異なりやすい問題だと思ってるんだけど、私もまだまだ勉強不足ゆえ確固とした意見をもてず歯痒い。トランス差別を不必要に煽る言論にはむろん反対だけど、「心は女性なんだから女性用トイレや浴場を使わせろ」という主張を過度に警戒する気持ちもわからなくないし。
でもICUみたいに男女別トイレとオールジェンダートイレがあって、誰でも自分が使いたいトイレを自由に使えるというのはいいですね。これからますますこの波は広がっていくのだろうか。
 
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北欧はアメリカや西欧に比べるとあまり馴染みがないけど、いずれ行ってみたいですね。オーロラが見たいな。